意志について【2】 About Will
意志について【1】の続き
http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/02/24/174700
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意志とは一つの力・エネルギーとして志向性を持ち目標などの対象物を探すのかもしれないが、それ自体としては潜勢的に活動する。
この場合、〈潜勢的に活動する〉とは、その活動が自らの中で自らに向かうことしか出来ないが、その活動は自らに関わり折り重なる事によって、自らをひとつの力として定立しようとする。〈力〉が自らに向かい自らを打ち立てようとするこの軌跡は〈力への意志〉といえる。
〈意志〉とは常に自らを現し打ち立てようとする〈力〉そのものでなくて何であろう。
だが・・・この意志はあくまで〈力への意志〉であって所有するという意味での〈僕〉の意志ではない・・・。〈意志〉がそれ自体であるということは・・・その意志が〈ある - ということ〉自体は・・・僕の意志とは無関係に〈ある〉。
〈僕〉のモノのように思えた〈意志〉を〈僕〉以前にある〈力〉の動きが複数的に錯綜する状況にあるモノとして考えてみる。
つまり、〈僕〉という身分でさえ〈力への意志〉という運動の中では系列的なものとして配置されることになる・・・。
〈意志〉とは〈僕〉の意のままになるという事ではなく、〈力〉それ自体の〈意志〉であり、それに乗り込む事は出来るが〈僕〉が支配できるものではない。
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意志について【3】へ続く・・・
http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/03/01/173221