意志について【2】 About Will

 

 

意志について【1】の続き

http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/02/24/174700

 

****************

 

 

意志とは一つの力・エネルギーとして志向性を持ち目標などの対象物を探すのかもしれないが、それ自体としては潜勢的に活動する。

 この場合、〈潜勢的に活動する〉とは、その活動が自らの中で自らに向かうことしか出来ないが、その活動は自らに関わり折り重なる事によって、自らをひとつの力として定立しようとする。〈力〉が自らに向かい自らを打ち立てようとするこの軌跡は力への意志といえる。

〈意志〉とは常に自らを現し打ち立てようとする〈力〉そのものでなくて何であろう。

だが・・・この意志はあくまで力への意志であって所有するという意味での〈僕〉の意志ではない・・・。意志〉がそれ自体であるということは・・・その意志が〈ある - ということ〉自体は・・・僕の意志とは無関係に〈ある〉

〈僕〉のモノのように思えた〈意志〉〈僕〉以前にある〈力〉の動きが複数的に錯綜する状況にあるモノとして考えてみる。

 つまり、〈僕〉という身分でさえ力への意志という運動の中では系列的なものとして配置されることになる・・・。

〈意志〉とは〈僕〉の意のままになるという事ではなく、〈力〉それ自体の〈意志〉であり、それに乗り込む事は出来るが〈僕〉が支配できるものではない。

 

 

****************

 

意志について【3】へ続く・・・

http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/03/01/173221