意志について【3】 About Will
意志について【2】の続き
http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/02/27/160301
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〈力〉が自らを定立する〈力への意志〉という〈動き〉はそれ自体でありえるのだが、それらが〈すべて〉という定義不可能なものの意味では直接的に実現されることはない。
1%の実現なのか、100%の実現なのか、100%がすべてといえるのか、そもそも100%とはどんな状態なのか・・・誰も分からない・・・。
ここにおいて〈力への意志〉の動きは、どこまでも達成されることのない残余の軌跡の集合とさえいえる。たしかに〈力への意志〉はそれが自らに関わる運動であるが、それはあくまで自らを示すために〈現れー出ーようとする〉試みであり、自らの位相に留まり他を知らないがゆえの試みの失敗の集合であるとさえ言える。
そもそも〈力への意志〉の動きは潜勢的であり自らを最大限に高めようとするが、それは常に自らの定立化の過程の渦中にある事しか出来ない・・・〈現れー出ーようとする〉が〈現れー出る〉とは何か知らないので自らの位相においては〈現れー出る〉ことが出来ない。〈潜勢的なもの〉とはいつか実現される原型的なものではなく、それ自体では直接的に実現されることはないが、隣接する〈存在〉の次元において〈離接的総合〉という形で実現されるものである。
そして〈現れー出る〉とは〈力への意志〉の動きとは別次元の〈出来事〉としての〈存在〉である。
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存在について【 存在と経験 】へ続く・・・
http://mtreal.hatenablog.com/entry/2015/03/05/172701